写真展「Be drawn」
倉敷アイビースクエアは、僕がカメラを片手に独立するまで8年間勤めた場所です。企画業務を中心に様々な人との繋がりができた場所であり、写真を始めるきっかけとなった職場でした。こうした思い出深い場所で作品展示ができることを嬉しく思います。今回、「Summer Denim Collection」の会場内での展示ということで、デニムの糸染めやウォッシュ加工にも共通する「水」にテーマに絞り、水の力によって描かれた自然の1シーンを並べることにしました。この中には昨年の個展で発表したものや、この1年間のフィールドワークで新たに撮り下ろしたものも数点加えています。
昨年開催した初個展「近距離の彼方」から1年が経ち、自分の興味の惹かれることをどう表現していくかということが少しずつ形になってきたように思います。
数百万年の時間をかけて描かれた鉱石の断面から、天候や地形によって生み出された一瞬の風景まで、目の前に現れる景色はミクロとマクロを問わず奥ゆかしい表情を見せてくれます。 描かれ創り出される模様の過程を探ると、全て地球自身の大きな営みの中にあり、どの瞬間もあらゆる物事が作用して奇跡的に生まれてくるシーンだということがわかります。 晴れの日の日差しも、1滴の雨粒も、やがては僕の目にすることのないどこかの風景になる。そう思うと出会えた景色をより一層楽しもうという気持ちが強くなっていきます。
会期 | 2024/7/16 火 ~ 8/18 日 |
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会場 | 倉敷アイビースクエア 赤煉瓦館 |
住所 | 〒710-0054 岡山県倉敷市本町7-2 |
開廊日 | 会期中無休 |
時間 | 10:00 ~ 16:00 |
入場料 | 無料 |
写真展「近距離の彼方」
フィールドで味わうその場所特有の景色から、スタジオで三脚を立てて覗き込むミクロの世界。水によってゆっくりと創り上げられた鉱石や、強い風や雨によって削られてきた海岸の砂の壁、波の微妙なうねりによって描かれた模様。そうした時間の積層は、近距離とマクロを問わずどれも奥ゆかしい表情を見せてくれます。今回の展示では、モノクロームによってディテールやかたちそのものを意識しました。僕が撮影を通じて見つけた自然の一部をご覧ください。
会期 | 2023/4/1 土 ~ 6/26 月 |
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会場 | ラガルトプラス 2F ギャラリー |
住所 | 〒710-0055 岡山県倉敷市阿知 3-22-25 |
開廊日 | 土・日・月曜日 |
時間 | 11:00 ~ 18:00 |
入場料 | 無料 |